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登場人物

クロ 塾長

年齢:40代前半
性別:男性
職種:塾オーナー・経営者

東京の大手塾に勤めた後、現在は独立して個人塾を経営している。
これまで20年近く塾業界を見てきた経験があり、これから学習塾を開業しようとする人に有益なアドバイスを提供している。

趣味:株式投資・筋トレ・水泳


サラリーマン

年齢:20代後半
性別:男性
職種:大企業に勤めるサラリーマン

会社を辞めて学習塾を開業したいと思っている。
しかし学習塾の開業方法が分からず、また勇気が足らずに独立するための一歩が踏み出せずにいる。

メンターであるクロ塾長にさまざまな質問をぶつけ、少しずつ個人塾開業に向けての準備を進めている。

[塾業界に20年いる経営者が語る]個人塾を開業するのに向いてる人ってどんな人?

こんにちは、クロ塾長です。

今回は、

サラリーマン

個人塾を開業するのに向いてる人ってどんな人ですか?

という質問に答えていきたいと思います。

クロ塾長

塾業界で20年働いている私から見て、「こんな人は今すぐ塾を開業するべき!」という人の特徴をまとめました。

目次

1.生徒のために自己犠牲を厭(いと)わない人

「自己犠牲を厭わない」というと少し語弊があるかもしれませんが、要は「それぐらいの気持ちを持って塾の運営にあたる覚悟がある人」ということです。


塾業界で働いているサラリーマン講師の方々の待遇は、決して良いわけではありません。


特に大手塾では、生徒から徴収した高額の授業料はそのまま生徒を直接指導している講師には行かず、塾上層部にいる管理職・経営陣の高額な給与や、広告宣伝費などに大半が消えていきます。


ですから大手塾に勤めているサラリーマンは管理職や経営陣にならない限り、いくら現場で熱意を持って生徒に指導していても待遇面で報われることはありません。


にもかかわらず、現場(教室での授業)が好きでたまらなく、「生徒のため」と情熱を持って生徒を指導している講師の方々も少なくありません。


これは管理職や経営陣によって現場の講師たちがしっかり教育されていることが理由の一つかもしれませんが、中には本当に自分の信念を持って指導にあたっている方もたくさんいらっしゃいます。

クロ塾長

こういう方達こそ、すぐにでも個人塾を開業すべきです。

自己犠牲を払うくらいの情熱を持った働き方でサラリーマンをしていても、生み出した価値に対する報酬は全て会社の経営陣の懐に入っていくだけです。


ある教育系の雑誌のインタビューで、女性の個人塾経営者がこんなことを語っていました。

(女性の個人塾経営者)

「勤めている会社のために自己犠牲を払う必要はないしその価値もないから、従業員にも『自分のことを一番大切にしなさい』と言っています。


会社が従業員の人生を完全に保証してくれることなんてないし、従業員が自己犠牲を払った分の補償を会社が100%することもできないからです。


でも、塾の経営者である私が生徒や従業員のために自己犠牲を払うのは、私は『あり』だと思います。

クロ塾長

これを読んだ当時、私はサラリーマン塾講師でしたが「なるほどな」と深く納得しました。
そして「どうせ熱意を持って指導に当たるのなら、自己犠牲を厭わない働き方に見合う立場で働こう」と思い、塾を開業するに至りました。

また、いくら「自己犠牲を厭わない」といっても、「無償でバンバン働く」ということではありません。


通塾する生徒のご家庭からは適正な額の授業料をいただかなくては塾の経営が成り立ちませんし、その結果廃業しようものならかえって生徒やご家庭に迷惑がかかります。


経営者としてきちんとソロバンははじきながら、その中で授業料としていただいた以上の教育サービスを提供していくことが大切です。

2.他人の2~3倍働く覚悟のある人

「塾講師はブラック仕事」とか「教育業界はサービス残業が多い」というイメージがあり、大手塾に勤めるサラリーマン塾講師の実情は確かに間違ってはいません。

サラリーマン

個人塾の経営者もやはり長時間労働なんですね。

だから普通の人の2~3倍働かなくてはならないんですか?

そういう意味ではありません。


塾のメインの営業時間帯は17:00~21:30くらいなので、個人塾の経営者になれば1日の実働時間は6時間もないくらいになります。


(もちろん、季節講習中などの書き入れ時は朝から晩まで授業をすることもあります。)

大手塾の塾講師が低賃金・長時間労働なワケ

大手塾のサラリーマン塾講師がなぜ「ブラック仕事」といわれたり、サービス残業が多いのかというと、会議や研修など塾のコアサービス(授業)以外の業務が多すぎるからであり、これは塾上層部が従業員であるサラリーマン塾講師を教育・管理するための都合によるものです。


また現場のサラリーマン塾講師は、それ以外にもアルバイト講師の勤怠管理や研修など、さらに下部の従業員を教育・管理するための時間をかけなくてはなりません。


塾というものは人材が全てであり、その人材を上層部が下層部を教育・管理するために時間をかけなくてはならない構造になっているのです。


塾の規模が大きくなればなるほど、最上部から最下部まで層はいくつも重なっていき、教育・管理のための時間と費用のコストは膨れ上がります。


このことが原因で、現場で指導するサラリーマン塾講師は低賃金で長時間労働をしなければ教室運営ができなくなるのです。

クロ塾長

これは全て塾上層部側の一方的な都合によるもので、現場で働いている講師達にとってはムダなコスト以外の何者でもなく、結果として現場の講師達が時間と報酬を搾取されているのと同じです。
愛社精神を持つことはすばらしいですが、搾取の構造を知ってそこから抜け出す知恵と勇気は、自分の人生にとってもっと重要なことです。

塾の営業時間以外の時間に働く

「他人の2~3倍働く」とは、「塾の営業時間以外の時間に働く」ことを考えるということです。


塾を開業してすぐは、当たり前ですが生徒が1名もいません。


当然、売上もありません。


ただ、家賃や光熱費などの経費が出ていくだけの赤字状態です。


だから、「塾の営業時間以外の時間に働く」ことを考えるのです。


塾の主な営業時間帯は16:00~22:00のたった6時間です。


それ以外の18時間は基本的に自由に動けます。


ですから、フルタイムで9時間(実働8時間+休憩1時間)別のところで働いても、まだ9時間自由に使えます。


コンビニなどで働けば早朝5:00から14:00までとか、深夜23:00から翌朝8:00までなどみっちりアルバイトしたとしても、十分睡眠時間を確保できます。


また、土日などは塾を閉室にしてしまえば、警備員など長時間勤務・高時給のアルバイトで週末にしっかり稼ぐこともできます。

サラリーマン

1日に塾で6時間営業して、アルバイトでさらに8時間働くなんて体力が持たないのではないですか?


塾を6時間営業するといっても、はじめは生徒がいないわけですから、必要な作業さえ終わらせれば後は外から見えないところで寝ておくこともできます。


塾のメインの業務はあくまで「授業すること」ですから、生徒が集まらない限りほとんどすることがないのです。


だから生徒が集まるまでは、無闇に宣伝活動に体力や資金を注ぎ込むよりは、資金の枯渇を少しでも遅らせるために塾の外で働くことに体力を使うべきです。

クロ塾長

私も開業1年目は、週5日ほど深夜23:00から翌朝7:00まで物流倉庫で商品整理のアルバイトをしていました。
肉体的には多少辛かったですが、おかげで開業資金がなくなる心配が減り、精神的にはかなり余裕が持てましたよ。

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3.「塾を開業したい」けど、失敗が怖くて開業に踏み切れない人

最後は少し意外かもしれませんが、「塾を開業したい」と思っているのに失敗が怖くて中々開業に踏み切れない人は個人塾開業に向いている人です。


これまで起業したことのない、給与という形で毎月安定した収入をもらい続けているサラリーマンにとっては、収入がなくなるどころか赤字になる可能性もある「個人塾の開業」を怖いと思うのは当然です。


逆に起業の経験もないのに「怖い」という感覚を持たない人は、危険なので独立・開業すべきではありません。


「怖い」と思うからこそ「どうしたら失敗しにくくなるか」を必死で考え、開業後も努力を惜しまず働けるのです。


開業後、一度は生徒が集まったとしても、次年度また生徒が集まる保証はどこにもありません。


毎年毎年が「失敗するリスク」との戦いになります。

サラリーマン

個人塾経営者の人たちはずっと「失敗するリスク」があるのに、怖くないのですか?

個人塾に限らず、経営というものはいいときもあれば上手くいかないときもあるのが通常です。


長く事業を続けられている経営者は、「失敗するリスク」としっかり向き合い、「適正なリスク」になるよう上手くコントロールしているのです。


「適正なリスク」とは、例え失敗したとしても致命傷にならない、また復活してチャレンジし直せる程度のリスクのことです。


例えば、今サラリーマンで安月給ながら年間100万円ずつ貯金して、3年で300万円貯まった人がいるとします。


その人が貯めた300万円の範囲内で、撤退費用も含めて個人塾を開業したとすれば、それは「適正なリスク」といえます。


もし塾が上手くいかず廃業したとしても借金が残るわけでもなく、またサラリーマンをして年間100万円ずつ貯金すれば3年で元の状態(300万円資金がある状態)に戻れるからです。


さらにその人は元の状態に戻るだけではなく、「個人塾を開業して失敗、廃業した」という貴重な経験を手に入れています。


開業の仕方や失敗のポイント、塾を廃業する方法まで、ありとあらゆるノウハウがその人の中に蓄積されているのです。


ですから、たとえ塾の経営に失敗したとしても多くのことが得られ、次に塾を開業するときには成功する確率がグンと上がっているはずです。


一方で失敗が怖くて開業に踏み切れなかったしたら、300万円の貯金はなくならないし以後も年に100万円ずつ貯金を増やすことはできるでしょう。


ですが、その人はいつまで経っても「塾を立ち上げてみる」という経験を手に入れることができませんし、サラリーマン生活が長くなればなるほど、その生活を手放すのが難しくなっていきます。


いつか個人塾を開業したいのであれば「失敗のリスク」にとことん向き合い、自分にとっての「適正なリスク」の範囲内で、できるだけ早いうちに開業してみることをおすすめします。

クロ塾長

よく「個人事業主になった人で後悔する人はいない」といわれます。
私がサラリーマンの頃、これを聞いて「ホントかな」と疑っていましたが、独立して塾を開業してから「ホントだったな(笑)」と心から実感しましたよ。

まとめ

「個人塾開業に向いてる人」についてまとめると、以下の通りです。

  • 経営が成り立つよう計算しながらも、生徒のために自己犠牲を厭わず働ける人
  • 塾の営業時間外に塾以外の場所で働く覚悟のある人
  • 「失敗するリスク」にきちんと向き合い、「適正なリスク」の範囲内で勝負できる人
クロ塾長

これはあくまでも私の個人的な意見です。

しかし、塾講師という仕事に20年向き合ってきた経験から自信を持って伝えられる内容なので、参考になれば幸いです。

それではまた。

登場人物

クロ 塾長

年齢:40代前半
性別:男性
職種:塾オーナー・経営者

東京の大手塾に勤めた後、現在は独立して個人塾を経営している。
これまで20年近く塾業界を見てきた経験があり、これから学習塾を開業しようとする人に有益なアドバイスを提供している。

趣味:株式投資・筋トレ・水泳


サラリーマン

年齢:20代後半
性別:男性
職種:大企業に勤めるサラリーマン

会社を辞めて学習塾を開業したいと思っている。
しかし学習塾の開業方法が分からず、また勇気が足らずに独立するための一歩が踏み出せずにいる。

メンターであるクロ塾長にさまざまな質問をぶつけ、少しずつ個人塾開業に向けての準備を進めている。

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